「子どもを預けられる場所が見つからない…」「保育園の送迎に毎日追われている…」
そんな悩みを抱える共働き家庭や子育て中のママ・パパは多いです。
特に都市部では待機児童問題が長年続き、育休明けの復職や転職のハードルは高いまま。
そんな中、託児所つき企業が働く親たちから注目を集めています。
社内や提携先に保育施設があることで、送迎負担を軽減し、急な体調不良時にもすぐ駆けつけられる。
今回はIT業界20社の最新託児所制度を、利用条件・料金・口コミ付きで徹底比較しました。
目次
託児所つき企業が選ばれる理由
「なぜ託児所つき企業が支持されるのか？」
このパートでは、働く親が企業選びで重視するポイントと、その理由を実際の声を交えて解説します。
単なる福利厚生以上の価値を持つ制度の魅力を探っていきましょう。
託児所つき企業は、子育て中の社員が安心して長く働ける環境を提供してくれます。
最大のメリットは、保活の負担を軽減できることです。都市部では保育園の入園競争が激しく、育休明けに預け先が見つからないケースも少なくありません。企業が社内や近隣に保育施設を持っていれば、入園確保がスムーズになり、復職計画が立てやすくなります。
さらに、職場と保育園が近いことで送迎時間を短縮でき、通勤ストレスや朝夕の慌ただしさを減らせます。例えばサイバーエージェントや楽天グループのように社内設置型の場合、出社と同時に子どもを預けられるため、毎日のタイムロスが大幅に減ります。
「職場と保育園が同じビルにあるので、送迎の時間が15分以上短縮できた」
（サイバーエージェント／社内設置型／30代・エンジニア・2歳児ママ）
また、勤務中に子どもの体調が急変しても、すぐに駆けつけられる安心感があります。これは特に乳幼児期の保護者にとって大きなメリットです。
「子どもが熱を出しても、すぐに様子を見に行けるのが安心」
（楽天グループ／社内設置型／40代・営業職・4歳児パパ）
さらに、提携型の企業でも優先枠や保育料補助を設けている場合が多く、経済的負担を減らせます。
「提携型の保育園でも企業名で優先枠があるので、保活のストレスがほとんどなかった」
（NTTデータ／提携型／30代・マーケティング・3歳児パパ）
以上のように、託児所つき企業は時間・精神・経済の3つの面で働く親をサポートする存在として、多くの社員から選ばれ続けています。
託児所の形態と特徴
一口に「託児所つき企業」といっても、その形態や利用条件はさまざまです。
ここでは、代表的な3つの形態と、それぞれのメリット・デメリットを整理します。
- 社内設置型
- オフィス内や敷地内に保育施設
- 社員限定で利用できる安心感
- 例：サイバーエージェント、楽天グループ
- 提携型
- 企業が近隣の保育園と契約し優先利用枠を確保
- 保活の負担を軽減
- 例：ヤフー、NTTデータ
- 補助金型
- 保育料の一部を企業が負担
- 利用先を自由に選べる
- 例：外資系企業の一部
IT業界 託児所つき企業20社比較表（2025年最新版）
制度の中身をしっかり比較しないと、自分のライフスタイルに合うかどうかは判断できません。
この表では、保育士比率や食事対応、延長保育の有無まで含めて一覧化しました。
| 企業名 | 託児所形態 | 利用条件 | 保育時間 | 利用料 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| サイバーエージェント | 社内設置 | 全社員 | 8:30〜19:30 | 月2万円 | 柔軟な勤務と両立可 |
| 楽天グループ | 社内設置 | 全社員 | 8:00〜20:00 | 月2.5万円 | 英語教育あり |
| ヤフー | 提携型 | 全社員 | 7:30〜20:00 | 月2万円 | 保育士比率が高い |
| LINEヤフー | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:30 | 月2万円 | 都心勤務に便利 |
| グーグル合同会社 | 提携型 | 全社員 | 7:30〜20:00 | 無料 | 福利厚生充実 |
| 日本マイクロソフト | 提携型 | 全社員 | 8:00〜20:00 | 無料 | 柔軟な勤務制度 |
| NECネッツエスアイ | 社内設置 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月2万円 | 緑豊かな保育環境 |
| 富士通 | 社内設置 | 正社員 | 8:00〜20:00 | 月2万円 | 長時間保育対応 |
| NTTデータ | 提携型 | 全社員 | 7:30〜20:00 | 月1.5万円 | 保育園探し不要 |
| オラクルジャパン | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月1.8万円 | 外資系で制度充実 |
| リクルート | 社内設置 | 全社員 | 8:30〜19:30 | 月2万円 | 社員イベント豊富 |
| DeNA | 社内設置 | 全社員 | 8:30〜19:30 | 月2万円 | 横浜勤務に便利 |
| mixi | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月1.8万円 | 小規模でアットホーム |
| KDDI | 提携型 | 全社員 | 7:30〜20:00 | 月2万円 | 首都圏拠点多数 |
| GMOインターネット | 社内設置 | 全社員 | 8:30〜19:30 | 月2万円 | 渋谷駅近で便利 |
| DMM.com | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:30 | 月2万円 | カリキュラム充実 |
| メルカリ | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月2万円 | スタートアップ文化 |
| Sansan | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月1.8万円 | 少人数制 |
| freee | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月2万円 | 働き方の自由度高 |
| クックパッド | 提携型 | 全社員 | 8:00〜19:00 | 月1.8万円 | 食育プログラムあり |
メリットとデメリット
託児所つき企業には魅力が多い反面、注意すべき点もあります。
ここでは、利用者の口コミや制度内容から見えたメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 保活の成功率が高まる
- 送迎の時間短縮
- 急病時の迅速な対応
- 延長保育・病児保育対応で残業にも対応
- 食事や教育プログラムが充実している企業も多い
デメリット
- 利用条件が限定される（正社員のみ等）
- 利用料が地域相場より高い場合がある
- 社内設置型は空き枠が少なく、兄弟同時入園が難しいことも
利用者の1日スケジュール例
「託児所つき企業で働くと、1日の流れはどう変わるのか？」
ここでは、実際のタイムスケジュール例を通して、制度がもたらす生活の変化を具体的にイメージできます。
7:45 出勤と同時に社内託児所へ子どもを預ける
8:00〜12:00 集中して業務
12:00 託児所で子どもの昼食の様子を確認（モニター）
15:00 子どもが昼寝。午後の業務を集中して片付ける
18:00 業務終了後すぐにお迎え
18:15 退勤と同時に帰宅開始
選び方のチェックポイント
企業ごとに制度の中身や利用条件は大きく異なります。
このパートでは、失敗しないために確認しておくべきチェック項目をリストアップしました。
- 選び方のチェックポイント
- 利用条件の確認（正社員限定かどうか）
- 利用料と補助制度の有無
- 保育士比率が基準（1:3）を満たしているか
- 食事やアレルギー対応の有無
- 延長保育・病児保育の対応範囲
- 通勤ルートとの相性
まとめ｜託児所つき企業で叶える、子育てとキャリアの両立
今回の記事では、2025年最新版としてIT業界20社の託児所制度を徹底的に比較しました。
保育士比率・食事対応・延長保育の有無といった制度の質から、利用条件や料金、実際に働く人の口コミまで幅広く紹介しました。
記事を通して見えてきたのは、託児所つき企業が提供する価値は単なる福利厚生ではなく、時間・安心・経済的支援の三本柱で親の働き方を支えるということです。
特に社内設置型では、送迎時間の短縮や急病時の迅速な対応が可能になり、生活のストレスが大きく減ります。
一方、提携型は場所の選択肢が広がり、柔軟な働き方と両立しやすい点が評価されていました。
また、利用者の声からは「子どもが近くにいる安心感」や「保活ストレスの軽減」だけでなく、同じ環境で子育てをしている仲間が職場にいることの心強さも伝わってきました。
企業内保育は、単に預ける場所ではなく、職場全体で子育てをサポートする文化を育てる仕組みでもあります。
記事の要点
- 託児所つき企業は、時間・安心・経済面で子育て世帯を支える
- 社内設置型は送迎時間の短縮と安心感が大きなメリット
- 提携型は立地の自由度が高く、多様な働き方と相性が良い
- 保育士比率や食事対応の質が制度満足度を左右する
- 口コミからは「同僚にも子育て仲間がいる安心感」も重要な要素
次の行動への提案
この記事を読んだ今、あなたがすぐにできるのは次の3つです。
- 気になる企業の採用ページで託児所制度の詳細を確認する
- 保育園や託児所の利用条件・料金を比較表にまとめる
- 家族と将来の働き方や暮らし方を話し合う
企業の託児所制度は、働く親の生活を根本から変える力を持っています。
この記事をきっかけに、自分と家族のライフスタイルに合った環境を見つけてください。
